通勤途中でもらった市議会議員候補者のチラシを
独断と偏見で底の浅い寸評をしてみようかと思います。
もらったチラシについてのみを対象にしています。
原発の問題とかもありますが、
そちらはちゃんと公開質問状を出して回答をもらってるところがあるので、
そちらに譲ってしまおうかと思います。
ただ、チラシに書いてあればそれはここで触れようと思います。
子供を持つ方にとっては一番の問題ですし、
婚前の成人にとっても柏市の置かれてる状態は見過ごせないので 。
(補足説明をすると、私が恐れてるのは結婚差別です。
柏市出身=高放射線を浴びて子供に遺伝性の障害が心配される人
なんて目で見られたら、ただでさえ低い結婚/出生率が
柏を始めとするホットスポットエリアでめちゃくちゃ下がるんではないかと考えます)
掲載順は政党名読みの五十音順、そのなかで名前で並べ替えてます。
共産党
共産党の方へ
貴政党のチラシが宛名付きで投函されており、
やめてくれるように数度お願いしたにもかかわらずいまだに続いております。
電話口で「わかりました」と言ったら実行してもらえませんでしょうか?
- ひらの光一 -日本共産党市議会議員
- 山口てるお -日本共産党柏市雇用生活相談室長
候補のチラシではなく、活動報告みたいなチラシ。
内容としては、市長に放射性物質による汚染にたいしての
申し入れを行ったとのことで、
7月7日に行った要請についての報告であった。
残念なことに、基準値に対して情報収集が甘く、
根本的な思い違いをしている。
「被曝限度を年間1ミリシーベルト以下の基準に定め」とあるが、
基準値が上がったのは福島県のみである。
柏市は東京電力福島第一原発の事故以前も事故以降も
被曝限度は年間1ミリシーベルト以下であり、
いまさら「基準を定め」る必要はない。
言うならば、厳格に守れってぐらいだ。
また、要請書の中では学校での対策について
「国や県、教育委員会の指示待ちではなく、
学校独自で出来うる対策を講ずること」
とあるが、指示待ちの姿勢を作らせているのは
教育委員会であり、校長は言われなければ動かないと思う。
なにしろ、こどもを守ろうという考えがない人ですら校長になるぐらいだから。
指示待ちの状況を逆手に取り、命令を出せというふうに
要望したほうが結果に対しての近道になるのではないかと思った。
「押しあげてください」って言葉がやたらと目に付く。
実績として大きいのは団地の水道を
柏市の上水への切り替えを止めてくれたとのこと。
団地内の水道は敷地内にある井戸で賄われており、
おそらく、柏市の中でもおいしい水を飲めているのではないかと思う。
元々は、柏市全体としても地下水を使っていて
水のおいしい街だったらしいのだが、
いつの間にか浄水場の水も使うようになった。
それはそうと、このチラシ、
立候補しているのかどうかもわかりづらい。
議員として頑張ったという報告ならばいいのだが、
「押しあげてください」という言葉で、
暗に次回の選挙でも投票してねというのを
感じさせようとしているのが信用ならない。
民主党
- 永野まさとし -民主党公認
民主党の広報誌「民主」の号外としての体裁だが、
内部の者をさん付けで表記するのはどうだろうか?
紙面上のリードでは「永野まさとしさんを公認決定致しました。」とのことで、
第三者視点での表記なのにもかかわらず、
その他のところは自身の言葉で関われており、
精読してみると日本語に怪しさを感じる。
政党としての発言であるならば
「永野まさとしを公認致します。」っていう表記が自然。
さて、民主主義っていうのは、
市民が直接政策に参加する直接民主主義、
それと、代表を政策決定機関に送り込む間接民主主義がある。
まあ、そういうふうに高校生の時に習ったのだけれども、
それはそうとその二種類があって、
日本は後者を選択して、国会であろうが市議会であろうが
その制度のもと法整備や制度の策定などがされている。
チラシによると「市民の政治参加を促」し、
税金の「使い道も市民が決め」るようにするとのことだが、
「市民の政治参加」は投票により代表(議会議員)を
選ぶことによりなされ、
「決め」るのは市民の任を受けた議員である。
そのために方向性や目的を明確にして、
それでいいのかを問うのが選挙である。
チラシを読んでいる限りでは
日本の民主主義のあり方を変えたいのか、
それとも私と違うように理解しているのかなあなどと思った。
コピーとしては「しらがらみゼロの「柏愛」主義者」とあるが、
民主でしがらみゼロの元祖としては現市長がいる。
市民への思いやりもゼロな言動が目に余る現在としては、
マイナスにしか感じられない。
無所属
- 海老原ひさえ - 政党無所属
ぱっと見て、何を進めたいのかよくわからない。
言いたいことがいっぱいある方なので、
紙面に収めようとすると無理が出るのもしょうがないけれども、
顔写真以外印象に残らないのはいかがなものかと。
元柏市議会議長とのことで市政に対してだいぶ突っ込んだ提言と、
今までに実行したことなんかを期待したのだが、
そういうことはあまり触れられず。
コピーとして「住みたくなるまち、かしわへ」というのが
使われているが、なぜ住みたくなるのか、
なぜ他の市をおいて選んでもらえるようになるのか
その魅力ってのは何かってのが紙面より読み取れず。
ついては、綺麗な言葉や造語ばかりが目立ち、
表面的な印象になってしまっている。 - 宮田きよこ -無所属
市議会レポートの体で配られていたもの。
書いてある内容はほぼ柏のホットスポットに関することであるが、
内容に「~すべきだ」というのがあり、そこが引っかかった。
市政を担う者なら、問題点を見つけたら
それを正すために何をしようと考えたとか
そういうのを期待したのだが、
問題点を見つけたってだけで話が終わってしまっている。
この紙面で知ったのだけれども柏市の消費生活センターでは
かつて市民と共同で放射線測定を行って来たそうだ。
ただし、1991年から13年間だけであり、
測定器が壊れて以降現在に至るまで測定はしていない。
紙面ではこれを指摘していたのだが、
ならば、市として何をすべきか、
もしくは、市としてできないことならば、
消費生活センターに市民は何をすればいいのかなんてのを
書いてこそ議員としてのレポートになると思う。
また、水道水についても
柏市の水道水は江戸川の水と地下水のブレンドであり、
基準値を超えた場合は全市民に井戸水を配る姿勢が整っていたとのこと。
紙面上では「配布すべきだ」で結ばれているが、
配布されなかった経緯を調べて、それでそこに問題点があったら
なおすのが議員の仕事だろう。
あと、学校教育部長とのやり取りが掲載されていたので要約して転載。
先に思ったことを書いちゃうと、学校教育部長って、
政府の指針とかを曲解して受け取って、
自分(=市として)で対策するのではなく、
国にやってもらおうって考えの人なのね。
他のところにも書いたけど、
柏市の基準は今も昔も1ミリシーベルト/年で
20という数字は福島県のみの数字。
こういう、市民を守ろうって気のない職員を見つけたとき、
そういう人ですら動かなきゃいけないような条例を作るのが
議員の仕事なのだが、
紙面からはそういう考えを持ってるとは読み取れなかった。
以下、紙面より要約したもの。- 宮田
給食の食材を(放射性物質に汚染されてない物に)厳選する必要は? - 学校教育部長
必要ない - 宮田
校庭や園庭の除染は? - 学校教育部長
水撒きの指導をしてる。
柏市は事故後基準の年間20ミリシーベルトを基準にしているが、
柏市も子供たちを守る基準を1ミリシーベルトにし、
超えた場合は対策を積極的に国に求めていくことが必要。
- 宮田
- 山下洋輔 -無所属 (民主党から出るの?との問に「無所属」で挑戦と回答)
元教師で、柏まちなかカレッジでおなじみの方。
ただ、紙面からは教師から政治家を目指す動機は読み取れても、
任せるとどうなるのかというのかはわかりにくい。
紙面上では「住みたいまち」にするために
「教育の進んだまち」「元気な街」「暮らしやすいまち」の三本柱で
触れられているのだが、踏み込みが足りない。
柏は文教がほぼ皆無であり、柏駅前に図書館をつくろうという計画ですら
白紙撤回をされた流れがある。
また、県北部の中心となるべき街なのにもかかわらず、
博物館、美術館などの施設はなく、
沼南や流山にまで行かないといけないのが
文教後進地柏の問題であるのだが、
図書館についてすら触れられていない。
教育は人(教師や教育に関係する人)がいないと
どうにもならないけれども、
教育に関するインフラが整わないと人が動きづらく
結果として不完全燃焼のまま市民のところまで
届かずに終わってしまうことになると考える。
チラシでしか見ていないけれども、
非常にもったいないアピールの仕方しているなあというのが
読み込んでみた感想。
『教育』ってキーだけで市政を全部切っていけるぐらい
鋭いものがあれば柏を変えられると思うのだが。