2009年10月19日月曜日

団地の限界集落化について

4丁目の我が家は家賃が安くて居続けているのだけれど、
立て替え後の新団地は家賃が12万近くだという。

正直、安くて便利がいいから住んでるのであって、
十数万近く払って住むには、無理があると思う。
駅近くの物件でもそれよりも安く借りられるし、
ローンを組めば7割ぐらいの金額で、マンションが買えたりするからだ。

では、今入居している方がどのような方かというと、
以前住んでいた方の出戻り入居だとのこと。
もともと住んでいた人は家賃を減額してくれるので、
それで入居されている人がほとんどだとのこと。

ここで注目すべきポイントが
経済力や行動力のある青年層は団地の立て替えに会わせ、
持ち家の購入や他のエリアへと引っ越していることだ。
つまりは、戻ってきてくれた入居者というのは、
比率として65歳以上の高齢者層が増えてしまっているという事だ。

街ってのは乳児からの人口バランスがないと成り立っていかない。
年寄りは死ぬし、子育てを終わった層は年寄りになる。

では、子育てをすべき層である青年層はどこへ行ったのか?
先に書いたとおり、立て替えのタイミングで団地の外に流れてしまったのだ。

じゃあ、新しく入ってくるようにすればいいじゃんと思っても、
新しいところの家賃はむやみに高いし、駅から近いとは言いにくいし、
街が壊れて商圏として破綻しかかっているから買い物もしにくいしで
住むところの選択肢としては真っ先にはずされるようになっていると思う。
少なくとも私が他の所に住んでいたとしても、あの家賃じゃここは選ばない。

マンションに関しては供給過剰で、これから値打ち感の高い物件が
さらに出てくる状況になるのを見越すと、
特殊な事情でもない限りここを選ぶのは正常な判断とは言いにくい。

公団が何を考えているかは知らないが、
一つの街を無策と甘い未来予想のみでつぶそうとしているのではないかと思う。

えーと、タイトルにつなげられなくなってきたので軌道修正。

限界集落化というのは、年寄り世帯の比率が豊四季団地はずば抜けて高いという話を聞いた。
年寄りが多いのは街に深みが出るのでいいことだと思うのだけれども、
残念なことに単身の高齢者が多い。
孤独死とかの問題もあるし、何よりいろんな事が動かなくなる。

商店街にしても商品が動かなくなり商いがやりにくくなるし、
人口バランスについても高止まりして循環しなくなる。
それが千葉で屈指の勢いを持つ柏の駅から歩ける範囲で起きている事とは
住んでいながらも信じにくい気分だ。

駅前ではストリートミュージシャンなんていう若造の象徴みたいなのが
元気にうたっているような街なのにも関わらず、ちょっと行くと限界集落。

今さら言い始めてもしょうがないけど、立て替え辞めてくれないかなあ?

光ヶ丘なんかもいい例だけど、いい感じに人のぬくもりが伝わって、
思春期の子供なんかにちょっとうっとうしいぐらいの人と人のつながりがあった街が
立て替えしただけで一気に壊れて、辺鄙なところにある静かな集合住宅になっちゃったし。

大金かけてまだ使える建物を造り直して限界集落作りたいんだったら大成功だけど、
公団ってそういうことがしたかったんか?

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